採用の問題はベンチャーにとってつきないわけですが、ある頃から採用に悩んでいるベンチャー社長さんを見つけては、ブログ書いてないならまずブログを書くべきだ、とお勧めしてきました。
しかしながら、ベンチャー社長のブログの実態についてしっかりとしたデータに基づいて発言しているわけではなかっため、ちょっと調べてみることにしました。
ベンチャー企業の社長のブログを調べると言っても、色々な切り口があると思うのですが、まず手始めとして、Techcrunchさんが記事にされていた、資金調達ランキング上位のベンチャー企業の社長さんはどの程度ブログ発信をしているのか、を確認してみることに。
調達額が大きければいいというもんではないと思うのですが、調達が大きいというのはお金を呼び込む力がある、メッセージがしっかり外部の人間に伝わっている、ということに通じるところがあるのではと思ったのですが、、、
結果は、以下のような感じでした。
え。意外にブログ、書いてない・・・
いや、ネットセクターに限定すると、40%程度は書いていました。
しかしtwitterのほうが断然多いな・・・twitterはネットセクターでは90%以上がアカウントを持って発信している。結果で言うとこんな感じでした。
というわけで、数字上はフロー型メディアに軍配のようですが、、、今回改めてブログを色々読んでみたわけですが、ブログ、やっぱりいいんじゃないかなと思ったところがありました。
思いがぎゅっと凝縮されているので、グッとくるわけです。
いくつか紹介すると、たとえば、gumi国光さんのブログhttp://ameblo.jp/hkunimitsu/には「打倒zynga」「世界を獲る」ということが2010年に書かれている。
Zyngaはいなくなってしまったけれど、この人ぶれないんだな。今、採用通知を目の前に迷っている候補者がいたら、ポジティブな材料になるんじゃないかなと思うわけです。
コイニーの佐俣さんのブログhttp://www.paymentgeek.net/は僕がとても好きなブログです。テンポが良くて、ウィットに富んだ感じが心地よい。随所にデザインに対するこだわりが伝わってきて、そういうのが大事、と考えている人にとっては魅力的に映るんじゃないかと思います。
メタップス佐藤さんのブログhttp://katsuaki.co/?author=1を読むと、改めて、手掛けていきたいことの規模のでかさがつかめます。
中途半端な成功じゃ満足しない。そんな感じがひしひしと伝わってきて、そういう環境を求める人にとってはこれまたぐいっと引きこまれてしまうのではないかと思うわけです。
友人のヘッドハンターに聞いたところ、候補者が、最後、社長ブログを読んで入社を決めた、という事例はある、とのことでした。少なくとも最後のひと押しには効くようです。
フロー型のメディアも悪くはないのですが、引き続き、社長ブログ、お勧めしたいなと思っています。ブログという形態が云々、と言うよりは社長が世の中に対して、ある程度コストをかけて発信すること、ですかね。ベンチャー企業の採用には、やはりストーリーが大事だと思うのです。社長のストーリーに賛同できるか、はベンチャー参画の大きなポイントで、それをきちんと発信することは採用には不可欠だと思っています。
*調達額については以下を参照させていただきました。
http://jp.techcrunch.com/2014/03/17/jp20140317jvr/
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